Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

携帯電話を与えるタイミング ~うちの場合~

我が家の長男、15歳と4カ月にしてやっと携帯電話を手にしました。

 

今の時代は娘のクラスの子(4歳と5歳)だって持っている子がいるほどですから、おそらく携帯を持っていない歴が長い子供トップ1パーセントに入っているのではないでしょうか。(まあ、どんなに競争好きの長男でもこんなことでギネスブックに載りたくはないとはおもいますが。)

 

 

なぜ今まで買わなかった電話を、いまになって突然買い与えたのか。

 

それは、単に、私が必要だと感じたからです。

 

長男は学校の陸上部にも所属していて、その大会の送迎はスクールバスがしてくれるのですが帰りが夜の10時前になることがありました。予定した時間よりもずっと遅くて、こちらも連絡手段がなくどこにいるのかわからずバスが来るはずの場所を車で探しに行ったりもして困ってしまったからです。寝る時間なのに寝れない!夕飯も食べさせないといけないのに!キッチンが片付かない!

 

結局、会場が遠かったという理由で遅くなっただけだったわけですが、

 

このように完全に私の都合で、ついに「必要」ボタンが押され、さっさと買うぞとなりました。

 

それまでは、友達との交流も外出中の私とのやり取りも彼のPCですんでいたし、学校も歩いて5分の距離なので迎えの連絡も不要、水泳の練習や記録会も終わる時間が分かっているので「何時にどこで待っててね」と約束していれば問題なかったので、「高校生になったから」「みんなが持っているから」「便利だから」ということだけでは、決め手に欠けて、買わなきゃねえと言いながら、必要以上に”スマート”な機能が付いてくると思うと気が重くなり後回しにしていました。同じく「必要なら買う」主義の夫も、特に急いで買ってあげる気配なしできました。車で親が送迎前提の生活をしているからというのもあるかもしれませんが。

 

と言いながらも、長男としては「必要」と何度も言ってきていましたので、うちに3台目のスマホが来ることは数年イメージしていました。

 

どういった形で持たせるのか、話し合いはちょこちょこしていて、大体の必要な場面、こちらの使用上のマナーの要望を共有できていたので、すんなりと導入出来た気がします。本人も忍耐強く待ったし、こちらも「うちでの必要」が何かまで見極めたので、突然の様で突然ではないというところです。

 

前の日記にも書きましたが、私と夫の心の友、サイモンのアドバイス通り、無条件に丸ごと与えるのではなく、最初から契約書を作ってサインをしてもらうところからスタートしました。

 

1,子供部屋には持ち込まない(充電は私たちのと並べてキッチンでのみ)

 

2、必要な時のみの使用。基本的に持ち出し用。学校へ持っていく場合は午後の迎えの時間が不確定のときのみ。

 

3,SNSアプリは入れない(友達との交流は今まで通りPC)

 

 

はじめはこんな感じです。一気に与えて、家の中で携帯画面しか覗かない→いいかげんにしなさい!なんてやりとり目に見えてますからね。

 

その代わり、ママとパパは携帯の中身を見ることはしないし、成績やその他の生活態度が理由で使えなくしたりすることもなし。

 

という交渉をしております。

 

あくまで今は必要のため。

 

きっとこの後、この番号は彼のものになり、バイトや仕事をしてもっと新しいCoolな機種に変えたり使用料も払うようになった時にはすべての自由と責任がセットになってついてくるでしょうとなっています。

 

と、規定についてはこんなところです。

 

が、今まで携帯がなくても工夫してきた部分も振り返ったら楽しかったんですよね。携帯なしでのコミュニケーション、「あそこにいるかな?」と行動パターンを推測してアンテナを立てて探したり、前もって時間と場所を決めて待ち合わせをしたり。不便を工夫してあーでもないこーでもないとコミュニケーションをしていく面白みが減ってしまうのがなんとなく寂しいのですよ・・。と言うのは時代遅れのおばさんの主張なので彼らには理解してもらえないのですが。

 

 

まあ、一発でうまくいくとは思ってはいなくて、使い方についてはお互いに尊重するためのコミュニケーションが随時必須かと思いますが、それもある意味大事なプロセスだと思って、放置せず管理しすぎずのバランスを模索していきたいところです。