Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

庭仕事とスイマー送り出しは愛

5月に入りました。

気づけば庭のハナミズキの花も伸び切って、ツツジも満開を通り越し花が散り始めています。後は夏を待つばかりでしょうか。

 

同時に芝刈りのシーズン到来で、我が家でも "家のサイズに比べたら広すぎる庭"の手入れが始まりました。

 

7年前に今の家を買った当時は、長男7歳、次男5歳、三男2歳。子供たちは 庭をちょろちょろ走り回る専門で、庭仕事に関しては夫がほとんどすべての工程を担当していましたが、

最近は、お小遣い稼ぎの大事な機会となっていて、みなそれぞれの担当をこなすために動くので、土曜日の朝は家族総出で庭にいます。

 

配分は、

 

夫:全体のマネージャー兼しばかりの前にゴミや枝が落ちていないかを確認してひろってまわる係

 

長男:しばかり機を押して全体の芝を刈る係 

 

次男:ブローワー係(掃除機の反対のような道具で、散らばった葉っぱを吹き飛ばしながら一か所に集める)

 

三男:トリマー係 (トリマーというピザカッターのような道具で歩道に面する芝生をトリミングする)

 

娘:ダスター係  (最後の仕上げにほうきがけをする夫に帯同し、ちり取りを持ち、集めたものを袋に入れる)

 

私: タンポポ撲滅係  (タンポポ引っこ抜き専用のフォークを持ち、タンポポの繁殖の脅威と戦うべくタンポポを抜いて回る)←1番楽そう? いいえ、結構ちからがいるんです!

 

 

子供たちはみな、お小遣い目的でやっているだけな部分が(かなり)大きいのですが、私は勝手に、「家族のチームワーク」ということにしています。

普段は家族みんなそれぞれのことに忙しく、家族全員が同時に一つのことをやっている時間なんてほとんどないので、なんて貴重な機会かしらとひそかにニマニマしています。

 

もしかすると、通行人やご近所からは、「あの日本人ファミリー、またぞろぞろ庭に出ているな」と変に思われているかもしれませんし、「あの小型の家に6人も暮らしているのか」となどと思われているかもしれませんが、時々仕事ぶりを見ていてくれる人がいて、長男なんかは、「うちの庭にも来てくれ~」とバイト案件をもらったりということもあります。

 

手間はかかりますが、庭仕事が終わった後の庭はシャキッとするので、まるでヘアカットをした時のように「これで、なんとかみすぼらしくはなくなったわ」と、肩の荷が下りる気持ちになります。

 

自分たちもこうやってなんとか庭仕事に精をだしてみると、散歩をするときなどに、ご近所さんたちの手間暇かかった綺麗なお庭にもこだわりや愛を感じ取れるようになるということに気づき始めました。そして、「やっぱり綺麗なお庭はいいなあ」と思うからこそ、自分の庭の手入れにも力が入るようになるものだなあと。←タンポポ係なのでこれ以上偉そうには言えませんが!

 

 

またまた強引にブログテーマにつなげますが、

実は、スイマー送り出し業も庭仕事と同じようなところがあるんです。

 

どういうことかというと、うちの子たちが泳ぎレースをさせてもらって、0.01秒差での結果の差なんかで勝ち負けを決めあっているあの子やこの子、何気ない関係だけど練習に行くモチベーションになっているチームの子たちが目の前にいることは、あたりまえではなく、家庭でのサポートなんかがあってのことなんだなあと、ありがたさがしみるようになってきたということです。一人ひとりのスイマーを送り出す他の家庭でも、同じように、早朝の送迎、尋常じゃないカロリーの確保、曇ったゴーグルの買い替え、サイズアウトした水着の注文(繰り返し)、のような日常があるんだよなあと、分かるようになってきたところで、うちの子たちが面白くレースをさせてもらっていることが、とにかくありがたすぎてありがたすぎて、最近はチームの子たちを見るたびに、「今日も練習に来てくれてありがとう」と、つい目からハートが飛び出すようになってきました笑 

 

 まあ、うちの子たちは今のところは単純に楽しんでいるだけのようで、彼らからは、100パーセント俺の努力、オレのパフォーマンスによるものと思っている様子しか伝わってきませんが、それもまたそれ。 確かにそれがなければ、そもそも誰もあんなしんどいことしませんからね。今は、一緒に泳ぐ子たちに面白いレースを提供できるように、思う存分ギラギラやってほしいと思います。

 

 

 こちらも、うちから送り出す競争心の塊、競泳オタクたちがどこかの誰かに喜ばれていたら、それが最高だなあと思います。