Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

次男が起こす悲劇と喜劇

 

次男が、遠征先で無くしてきた大金入り(130ドル笑)の財布が届けられたという知らせが入りました。

 

先週の木曜日、チームで選ばれた4名をコーチがレンタカーに乗せ、遥々8時間先のRI州にあるブラウン大学のプールで開催の大会に連れて行くということで、我が家からも次男が参加してきました。

 

通常大会へは、親が連れて行くので食費やおやつ代、そこで売られるパーカーなどのコストを持ち歩くことは経験がなかった次男ですが、今回はそうもいかず、3泊の遠征に送る際に、現金を渡していました。

 

そして、半分のスケジュールが終わったころに、「財布をなくした」という連絡があり、「えーーーーーーーーーー!!!!!!」と、いかにもあるあるなアクシデントに

身辺管理の苦手な次男だから「おどろかない」けど、それでも困っちゃうだろうと、びっくりして、電話をかけると、チームメイトに借りているから大丈夫と偉そうな態度。

 

ここで怒ってもしかたないので、平常心を装い、ひとまず、借りたお金はきちんとメモするように伝え、日曜日の夜の迎えの際に、すぐに返させました。

 

本人も、大会のフーディーが買えず、悲しかったようですが、

まあ、きっと何かを払ったんだよ。と怪しくスピリチュアル的に捉え、愚痴もほどほどに、すごしていました。

 

アメリカ19年近く暮らしていて、すぐにものが取られる、盗まれる、なんて日常茶飯事なので、1パーセントも期待していませんでしたが、

なんと、大会の主催者から財布が届けられていたと連絡がありました。名前もなくクレジットカードもなかったのですが、MD州から参加した唯一のチームということでMDメトロカードがヒントとなり、更にルービックスキューブのカードというオタッキー次男の本人確認ができたという流れでした。

 

そして二度目の「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

君は私の人生をジェットコースターに乗せる人だわね、まったく!と

お財布が戻ってくる喜びと、アメリカも捨てたもんじゃないという感動とで、本人より私の方が驚いています。

 

人生いろいろありますが、

大変なことが起きた時こそ、へそに力をいれる時。

 

 

どうやら、今朝、近場でとんでもない事故が起きたようですが、

へそに力だけは入れて行けたらと思います。

 

 

 

母一人旅行、進化した人は誰?

先月の半ばの1週間、東京で私の家族が全員集合するということで、州大会直前のスイマーたち、そしてパパ娘を置いて、単身一時帰国してきました。

 

家族で会うのは約6年ぶりのチャンス、「ママだってママのパパとママ、姉妹たちに会いたいのよ~」とワガママを言って押し切ってみたものの、いざ、家を空けるとなるとその間私がやってきたことを引き継ぐ、という大仕事が目の前に立ちはだかりました。

 

お弁当作りを次男に(肉とご飯)、

夕飯づくりを3男に(パスタ、ラーメン、カレー)、

夜のキッチンの片づけを夫に託し、

 

いつもギリギリでやっている家事類がほんとに回るのだろうか、などいろいろと心配はありましたが、帰った後予想されるカオスの片づけに覚悟を決めて出発。

 

そして1週間ぶりに我が家に戻ってみると、、、

 

みんな、ちゃんと生きていました笑

 

植物の水やりはギリギリセーフだったけど(少し黄色くなっていたけど)

 

キッチンのカウンターに鍋や道具が出しっぱなしの山になっていたけど、

 

 

意外と、私なしでも生きていけるんじゃないか!という大発見をしました。

 

そして、一番の成長はなんといっても娘。誰の手伝いも借りず、自分でシャワーを浴び、ドライヤーで髪を乾かすという一連の流れをこなせるようになっていたのです。

男兄弟とパパでは誰も手伝ってくれないので、自分でやるしかない状況だったようです。

 

「そっかあ、ポケモンみたいに進化したんだねえ」と言うと、

 

えへん、と誇らしげ。

 

私が、「みんなも、それぞれ進化したかな。」と聞くと、

 

「次男は進化したかも。でも、長男と三男はゲームばっかだった」と言うので、

 

一応フォローし、

 

・パパは、言うまでもない。買い物も娘連れて、仕事しながら夜の片付けもこなしたので大進化。

 

・長男は、特に家事はしなかったそうだけど、6年前と比べて、不満は言わなかったから、それも進化。

 

・三男は何度か夕飯も作ってくれたから進化にカウント。

 

そして、ママも進化したのよね。

みんなを置いて日本に行くなんて心配でできないと思っていたママから、

ちゃんとできると信じて行ってこれるママに進化したのでーす!

 

と、締めくくりました。

 

「ふーん」と、いう冷め気味の反応をもらいましたが、

 

私が家にいて全部やっていると、誰も手伝う必要性を感じず、家事経験が積めずにいた我が息子たち、離れてテリトリーを明け渡すことで、強制的に家事体験キャンプ!という荒業、我ながらよかったなあと思っています。

 

奔放な母親、みんな進化、Win-Win-Winの1週間でしたー。

 

そして、2日後、今度は長男次男と夫が3泊4日で州大会の遠征へ、、、。

やっと家族6人で落ち着いて集まれたのは先週末でした。

 

子供たちの狂気のお陰で、親としても進化させられる、、、。そうできていますね、家族とは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年の瀬も水泳三昧

年末、冬休み、年の瀬、カウントダウンのこの時期ですが、

スイマーには関係ありません。水泳の大会は年がら年中開催されていて、我が家の3人もプールで自己記録と戦っています。

 

今日は、夫が付き添いボランティア担当なので、私は娘と黒豆を煮たりおせちのまねごとを仕込みながら、

不思議と湧いてきたテンションで日記を書いています。

 

毎年、この時期になると、大会や練習の待ち時間用に、アマゾンで本を何冊か注文するのですが、今年も5冊ほど買いました。

 

その中で1冊をご紹介。

その名も、DIE WITH ZERO 笑

 

特に買いたいと思っていたものではありませんが、売れ筋だったので

トレンドチェック枠で買いました。

 

タイトル同様、目を覚まさせられる内容でした。

自分が生きている間、お金や時間の価値を引き出せる体力と健康がある一番良いタイミングを見極めてエネルギーやお金を使い、経験を増やすことを奨励している本でした。

 

コツコツとアリの様に将来の為に準備するのは良いが、生きている間にそれを生かすことが大切だと、当たり前の様で、なんだか、ぼやっとしている部分に切り込みをいれられたような感覚になりました。

 

お陰で、スイムマムのマンネリ化から救われた気分です。

 

90歳の自分が病床で人生を思い返していることをイメージすると、タイムスリップして50年戻り、子供たちの水泳の応援をしに来た!なんて、夢のような出来事に違いない。と、気持ち新たに、1試合1試合、心を込めて応援し、エネルギーと時間をありがたく使おうと思わされました。

 

あとの4冊はまだ読んでいませんが、日本の活字、日本の綺麗な製本スキル、上等な紙、味わいながらゆっくり楽しもうと思います。

 

それでは、また来年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

長男スランプからの脱出

昨日の夜、水泳コーチが保護者への全体テキストで、

「11月のSwimmer of monthは〇〇(長男)が選ばれました。お祝いするのを手伝ってください」とメッセージをくれました。

「〇〇は、努力を継続し、先週の大会では、400IMのイベントで自己記録と州大会参加資格を得ました。」と、公の場でほめてくれたのです。

そして、チームの親御さんたちからたくさんお祝いのメッセージとLikeを頂きました。

 

大会でその瞬間を見ていた他のママさんによると、本人は飛び上がってよろこんでおり、周囲のコーチもチームメートも、とにかくハッピーだったのよ~とのこと。

 

 

という、親バカな内容を書くのも、

 

我らが長男、それはそれは、長いスランプを通っていたからです。

 

記録の伸び悩みだけでなく、2歳年下の次男に記録を追い越されるという、兄としての立場や、プライド、プレッシャー、投げ出したいけど、辞められない複雑な心境、将来の進路も考え始めての力の入れ具合や、同じ年頃のスイマーのやる気がなくなるという試練等々、傍から見ていて、あの、10才や11歳の純粋な時代とは違うオーラを背おいながら練習に通っていました。

 

数か月前には、大会に参加した子たちと、「もう引退かもな」だったり、「水泳なんて」など、悪ぶった発言もあったりして、私としても、「水泳とのご縁はそろそろこのあたりまでかな、高校から始めた学校の陸上部もあるし、まあ、あと1年半、卒業まで続けていけたらそれだけでも大したものよね」と感じていました。

 

そこからの、急な伸び。

 

 

親も、兄弟も、チームメイトやコーチ、他の親御さんたちまで、「うかれる権利あり!」と喜ぶという展開になりました。 

 

 

とはいっても、壁の分厚い競泳ワールド、上には上がありますので、進路に繋がるような点は見えませんが、もんもんとしながら微かにでもポジティブな姿勢を向け続けることで、切り開く経験、これだけでも、次のステージに役立つお土産になるんじゃないかなと思います。

 

そして、家族以外の人から応援してもらう経験や、変に平等に評価をせずに、しっかりと努力と成果を見て評価をしてくれるコーチとの出会いも、幸運に恵まれているなと、感じた次第です。

 

一つ、私もこっそりと自画自賛していることを書くとすると、

 

悪びれている長男に、ひとこと、腹を割って話したことがあります。

 

「君が、競泳に対して感じていることはわかる。それは、ステージに応じてチャレンジも変わってくるものだし、記録が伸びないのはシンドイと思うから、引退することや、練習を休むことについては、ママは君が決めたら良いと思うし、コーチとプライベートで話したらいいと思う、

 

でも!!

 

お願いだから、それを周囲に垂れ流さないでほしいのよ。君がここまで練習を続けられたのは、練習に黙々と通う先輩たちがいてくれて、スランプでも、卒業までやりきってくれる姿を見せてくれた、チームメイトの子たちがいたからだと、ママは今でもありがたいと思っているのよ。だから、若い子たちが見ていて、ついてきている、やる気になっているっていうことを前提に振舞うことだけは意識してくれたら嬉しいよ。うちにだけでもあと3人いるし。」

 

と、私よりもずいぶん大きくなった長男に向けて、久しぶりに母らしいトークをしたんです。

 

手前みそながら、きっと、それを心にとめてくれたことも、少しは役に立っていたのではないかな?と、ムフフと思っていまーす。というのが今日の落ちでした。

 

こういうことを言うと、「ママはすぐに僕の達成を横取りする」と怒られるので、

こういうことは日記に封印しておこうとおもいます。

 

 

 

 

娘の水泳レッスンスタート

先週の木曜日、娘の水泳レッスンが始まりました。

 

息子たちがチームの練習をする同じプールの2レーンが使われるので、

これから週に二回、子供たち4人が一挙にプールにいるという、なんともシンプルな展開になってきました。

 

しかし当たり前のことですが、車でブーンと来て建物の前でぼとぼとっとおろせるのは3人の息子たちだけ。まだ娘は6歳なので、手取り足取り、水着やタオルゴーグルをもって後ろからついていき、シャワー室で着替えさせたり髪を結んだり、40分のレッスン中もプールの横についているガラス張りの部屋で様子を見守り、終わったら着替えさせて髪を乾かし、という、私の役割がもどってきたので、シンプルとはいえ、また山のふもとからのスタートです。

 

 

横でトビウオの様に泳いでる大きい人たちの傍で、基礎の基礎を練習しているグループがいて、ギャップが大きいったらありゃしませんが、娘は、コツを教えるのが上手で若いお姉さんコーチの言うことをすんなり聞いている様子で、やっぱり餅は餅屋、ここから先はプロにお任せしようと思いました。

 

と、スタートを切り、

 

今のところ娘は、「〇〇(次男)より速く泳げるようになる」と宣言していますが、

 

水が怖くなくなればOKで、25メートルも泳げるようになれば花丸だと思っています。夏に楽しくプールで遊べる、これで十分。

 

その先は、、、、、ズバリ、やりたい人だけがチャレンジしたらいいんです。

 

(先を考えすぎると疲れちゃうので考えたくないだけなのかもしれませんが!)

 

 

うちの子レンタルサービス

ユダヤ系の祝日で休校の月曜日、家の中は静まり返っています。

息子たち3人とも友達の家に泊まりに行っていて、夫と娘と私の三人だけの朝。

 

今日だけでなくここのところ、息子たち、とくに長男の行動範囲が増え、家はまるで給水所か何かに使われているだけ・・に思えることが良くあります。

 

バイト、学校、部活、、それに伴って社交も派手。誘われてはホイホイと出かけていきます。大学生の先輩やコーチ、同級生の車に乗せてもらい、バースデイパーティやらお泊り会、ラーメン屋、コーヒー屋、クライミングジムと羽が生えたようです。

 

たまに家にいてゴロゴロしているのを見ると、「お、めずらしいねえ」というような具合。

 

少し前までは、「どこに行くの?誰と行くの?何をするの?いつ帰ってくるの?お泊り会なんてフツー高校生ってしないよ」などと問い詰め心配する時期もありましたが、不思議なことに、最近は「まあ、何事も経験、いってらっしゃーい」と送り出す自分がいます。

あまりにもそういう機会が多くて、いちいち聞いていられなくなったというのと、心配したり寂しがっていたら身が持たないので、

 

もやもやをバッサリ切り捨て、

 

「うちの子レンタルサービスをご利用いただき誠にありがとうございまーす!

お陰様で大盛況でございまーす。またのご利用をお待ちいたしておりまーす!」

 

とデパートのアナウンス口調で唱えてみることにしています。

 

我ながら極端ですが、子離れ活動(コバカツ)も徐々に進行中です。

 

 

 

 

4番目が泳ぐ理由

学校で働いていると、子供たちの習い事事情に詳しくなります。

今は3年生の教室でアシスタントデューティーに入っていますが、子供たちの中での人気スポーツは、圧倒的にフットボールとサッカーでダンス、体操が続き、時々空手キッズがいるという様子。スイミングは全く出会いません笑 

 

泳げるようになるまではレッスンを受ける子たちはいるようですが、競泳の世界に繋がっているスイムチームに所属していますという子は少ないようです。

 

学校にもよるのでしょうが、息子たちも同じ小学校を出ているので、普通に学校生活を送っていただけではきっと巡り合うことはなかっただろうなと、改めて、奇妙なルートでこの細々とした道を歩いてきているなあと振り返る気持ちです。

 

その奇妙さは、長くなるので置いておいて、(まあ、隣の家のやんちゃ坊主のママがプールに連れて行ってくれたことが全ての始まりなのですが)

 

うちの長女、その、スイマー率の低い低い小学校に通いながら、ついに

「ぼく*もやる」と言い出しました。*生まれてこのかた私といったことはない

 

慎重でマイペースを崩さないおっとり娘、この夏はやっと水に顔をつけそれ以来

海女さんのように、潜る専門で水の中でたくさんの時間はすごしてきました。でも、母目線で何年も観察していますが、どうやら覇気はない。競泳の「競」の字がイメージできない子なので、はて、どうしたものかと思っていました。

 

息子たちには、「やりたいひと、本気の人、練習にしっかり行く人だけやってください。うちにはこれは贅沢品なので、やる気のない人はやらなくて結構です」というスタンスで接しているのに、娘にだけ、やる気を確かめないでルートに乗せるというのは、何か違うし、そもそも、やらせられて続けられるものでもない、まあ、溺れない程度の泳ぐスキルがいつか身に着いたらよいのかなと思っていたところの、宣言でした。

 

いったい、どうしてかと理由を聞いてみると、

 

「ママがスイムミートの時に、売店のボランティアをしてお菓子とジュースを売っているところにお友達とお買い物に行きたいから」との答え。

 

具体的ではっきりとしたイメージです笑

 

お兄ちゃん達には、「なんだその理由・・」と呆れられていましたが、

 

わたしは、「よーし」と思いました。なんであれ、自分で決めたことが良いのです笑

 

 

そして、この子は兄たちのようなギラギラはありませんが、パパ譲りの、”地味にリピートできる力”が備わっています。それは母の観察結果では太鼓判。

 

それに、4人とも同じスポーツは「らくちん」

 

本音はこれに尽きますね・・・。