先週のホームミートでのこと。
バタフライのイベントが始まって少し経った頃くらいに、周囲が騒ぎ始めたなと思ったら、
売店で呑気にお店屋さんごっこをしている私のところに、
「〇〇(三男)が大変だよ!」という知らせが入ってきました。
売店を他の人に任せて大慌てで、コーチやチームメイトたちに囲まれている三男に駆け寄っていくと、呼吸がかなりあらく、泣いてもいる様子。
プールサイドの親御さんたちの心配の目線も集まり、ライフガードからも「今すぐにドクターに連れて行った方がいい」とせかされたりする状況でした。
実は、同じことが過去に2回ほどありました。
でもそれは、環境が違い、室内の50メートルプールでの出来事。その時は、プールの水が冷たかったと言う三男の言葉を信じ、アレルギー持ちだし、喘息系も弱いのかなと、てっきり「冷たい水のプールにさえ気を付けていればよい」と思っていたので、今回は、仮説と違い、外の25メートルプールで水も大して冷たくない環境で起きたことが不思議でなりませんでした。
3男は10分くらいで落ち着きましたが、そのミートでは残りのイベントは泳ぐのやめとけ令が出て、安静にしていました。
とにかく、ドクターに連れて行った方が良いという意見がたくさんある中、
三男のコーチだけは、「ふん、そんなんほっときな。完全に心理的なもの。」というまったく真逆の態度。周りの心配する人たちを白々しいという風に見ていました。
「え?心理?」と、そんなことってあるかな?と思いながら、
翌日、いつものおちゃらけに戻って、「あー、やっぱりまたレースしたいなあ」と言っている三男に、
「ママ、ドクターの予約を取ろうと思っているんだけど、正直に答えてね。昨日のバタフライと、いつものミートと何が違ったの?」と二人きりになって聞いてみたところ、初めは「水の温度かなあ」とか、「湿気かなあ」などと言っていたかと思ったら、やっぱり出てきました。
「実はすごくナーバスだった・・」と。
どうやら、自分の方が速いと分かっていたり、相手が到底かないっこない速いやつだと分かっていたりする場合は何にも起きないそうですが、隣に、”俺より少し速そうなやつ” がいると、緊張し始め、勝てなかったらどうしようというメンタルがどんどん先走り、それをコントロールが出来なくなっているにもかかわらず、スタート台に立ったら飛び込むしかできずに、そのままバタフライなんてやるもんだから過呼吸という症状が出てしまうということでした。
コーチお見事。まさに心理的なものでした。
そういえば、この子、小さい時にも、過度に緊張すると、過呼吸を起こして泣くということがあったなと振り返って思い出し、確かに、練習でなったことは一度もないし、
「心理的、間違いない・・」となりました。
なーんだ。そうだったのー。そうとわかればもう安心。「まわりをカボチャとか魚だと思えばいいのよ!」と言うと、「ママは泳がないんだからわかるわけない!」と息子たち皆に怒られましたが、でも、ナーバスにつける薬も、手術もないわけだからとドクターに会うことはやめました。
その代わり、
「あのね、もし、緊張してきたら、泳がなくてもいいだからね。スタート台に上がっても、やっぱやめまーすって降りて不戦勝でもいいの。世界は終わらんし、みんなも知ってるんだからわかってくれるよ。あとね、もし泳いじゃって途中で過呼吸始まったとしてもそれでもいいからね。ママ、紙袋持ってるから、それで呼吸を落ち着けたらいいからね。」と、言っておきました。
ついでに、「もし必要なら、ママが飛び込んでライフガードみたいに助けにいくし」と冗談を言ってみると、「げ、それだけは嫌だ」という顔をしていました。
結局、その翌週の日曜日、三男はまた泳ぎ、今回は何事もなくミートを終えました。
精神的チャレンジを乗り越えてまた大きくなった気がします。