Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

オフィシャルになる?

私がオフィシャルになれるだろうか、という妄想を一瞬だけしたので今日はそのことを書きます。

 

オフィシャルとは、そう、競泳の大会では必ずプールの周りに立っていて、子供達が泳いでいるところをじーっと観察し、失格を見つけるあの意地悪な仕事をする人達のことです。

 

失格がわかると、すっと手を上げ、他のオフィシャルや記録係に伝え、その失格の種類がなんだったかをシートに記入しに行く人達です。

 

うちの子供達も泳ぎはじめの頃は何度このオフィシャルに泣かされたことかしれません。ありとあらゆるフォームの間違いを見つけては、ちゃんと泳ぎ切ったにもかかわらず失格(DQ=disqualified)にしてくる、泳ぎ始めたばかりの子供達にとってはオニのような存在です。

 

でも、数年見てきて、やっと、とても大事な仕事なんだなあと分かってきました。DQの印をつけられながら、悔しがって成長するんですから。

 

そして最近、私もオフィシャルになるかどうかという妄想が私の頭の中にやってきました。

 

というのも、長男がオフィシャル養成のためのクリニックにボランティアでかり出され、わざとDQになるようなパフォーマンスをしたり、またはDQかと思わせて実はDQではないパフォーマンスをしたりしながら、新しくオフィシャルになろうとしている人達と過ごしたのですが、なんとそこには、同じく3兄弟をチームに入れている知り合いママがいたという情報をくれたからです。まずそこで、一気に身近になりました。

 

それから、先日夫と参加した「コーチ&ペアレントミーティング」では、1人のママさんが、とにかくオフィシャルが足りない!ということを迫力満点に、そして、オフィシャルは楽しいよ♪ ということを、貫禄のセールストークで力説していたからです。

 

トークの内容は、ざっと

 

・子供の泳ぎを誰よりも近くで見ることができる

・ずっとベンチにすわって応援するのは足が痛くなるので、歩き回るオフィシャル最高

・オフィシャルの友達ができる

・フォームやスイミングに詳しくなれる

 

圧倒されて、影響されやすい私はつい、「こんなにたくさんの魅力があるオフィシャル、あらー、いいじゃない。」と思ってしまった分けです。笑

 

が、帰宅しながらよーく考えたら、そんな責任重大そうな仕事をわたしがやり通せる自身がないのと、やっぱりあの、白ポロシャツと紺のボトムの制服が似合う気がしなくて、妄想は飛んでいきました。

 

でも一応、家族で夕飯を食べながら、「オフィシャル足りないらしいよ。ついにママもオフィシャルデビューかなー。」と冗談で言ってみると、息子達は、3人そろって「良いじゃない」という意外な反応をくれました。「え、できるかなあ?あんな難しいそうなこと、ママにつとまるかねえ」というと、「You will Learn」と、とても日本語に訳せない偉そうな励ましをもらいました。

 

そんなことを言いながら、ハハハと笑っていた瞬間、私の目に三男が足を立てて食事をしている姿が飛び込んできました。そしてその直後、オフィシャルの話題の流れで、すっと手を上げ、三男の足を指さしながら「DQ!!!!」と言っている自分がいました。

 

「あら、わたし上手じゃない。オフィシャル、まったく未知の仕事じゃなさそうだわ。」と急に自信がわいてきました笑

 

まだ娘が小さいうちは現実的ではありませんが、白と紺のユニフォームイメージくらいはしておいてもいいかなと思いました。