Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

マイゴールを達成するために沸くパワー(次男編)

まだまだコロナの感染者は増え続けているボルティモアですが、安全第一の方針で

水泳チームもなんとか練習が続いていて、ミート(記録会)も何度か開催されました。

 

ミートは、コロナ前だと、通常、他の大きなプールに行き、たくさんのチームが集まる中、親も選手もギュウギュウ、動物園のような状態で行われていましたが、コロナ後はどこも、距離を保てるように自分たちのプールでチームメンバーだけで集まって開催されるというのが主流になりました。自分のチームだけで開催するということは、タイマーや他のボランティアも、チーム内の親だけでまかなわないといけないため、会場が近くて楽になったというラッキーなこともありましたが、ミートの度にボランティアにかり出される、これもコロナ後の新しい変化としてやってきました。

 

3人もお世話になっているので、何かやらなきゃねと、さっさと立候補し、蒸し暑い室内プールデッキに合わせた格好、水しぶきがかかって濡れても平気な準備、数時間立ちっぱなしでもがんばるぞーという覚悟を決めて毎回参加します。

タイマーのストップウォッチに表示される5桁の数字を素早く覚えて書き写すという記憶チャレンジはありますが、その他の時間は、チームの子達や、我が子達の泳ぎの様子を見ることができるというボランティア参加ならではの報酬もあります。

 

先週もチャンピオンシップのミートがあり、私がタイマーのボランティアをする番でした。

200個人メドレーという種目になると、私が担当するレーンに久しぶりに次男が登場。普通だったら、「やあ!」とか「ハロー」など適当に話すのですが、家を出る直前に三男としょうもないことで大げんかをしていたところを私が怒っていたので、いや〜な空気が残っていたのか、じろりと目を合わせただけで、スタート台へ上がっていきました。こちらは、「あ、まださっきのこと引きずってるな。こんな精神状態で、〇〇選手、どうするのでしょうか。フォームがめちゃくちゃになるのでしょうか。まー、しょうがない。これも良い経験ってことだわねー」と心でつぶやき、「さーどーだ」とタイマーのスタートボタンを押しました。

 

するとどうでしょう。予想とは反対の、キレッキレの泳ぎにこちらがびっくりさせられました。しばらく練習の成果を見ていなかったいうのもありますが、タイムも縮めていていて、こんなにまともに泳げるようになったのねと、親ばかながら感心してしまいました。(かろうじて長男の方が上ですが、かなり近くまで迫っています。)

 

家族内ででクラゲ猫というあだ名がつくほど、家の中では四六時中ごろごろしていて、余計なことにエネルギーを使わず、必要なこと以外は頑張らないタイプの次男の普段の様子ばかりを見ている私にとっては、本当に同一人物かいっと大きく突っ込みたくなるような衝撃的なパフォーマンスでした。

 

その後、ミートが終わり帰ってくると、「かーちゃん、はらへったよー」と元の次男に戻っている。私が見たものは何だったのか?錯覚だったのか?あのシャキッと泳ぐ姿の次男はどこにいったのか、と思わず目をこすってしまうような気持ちでした。

 

私が注意したことや頼んだこと、勧めたことや、提案したことなどには、ほとんど改善したりもしないし、期待通りの行動をしてくれずマイペースを極めている分、頑張ってる部分を見ると、「ああ、これはちゃんとするわけね。」と、意表を突かれて驚かされます。

 

確かに、自分だって誰かに強制されたことや決められたことより、自分でやるか!となってからの方が動きだすものよね〜と反省しつつ、来年も、子供の動きをコントロールはしないけど、本人が活路を見いだしていくことを応援する境地をなるべく増やしていく!・・・・・難しいのですが、水泳と同じように練習あるのみですかね。