Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

いつか泳げる日が来るまで

水泳の送迎がなくなって楽になったなあと早速ギアチェンジをして、こちらは今だからこそできる家の中プロジェクトに精を出して勝手に生きていますが、1ヶ月以上泳げていない息子達の様子を見ていると、なかなか涙ぐましいものがあります。

 

プールが閉まってからの1ヶ月、チームのコーチが週に二回のZoomコールで、トレーニング指導や、ゴールとモチベーションの管理をしてくれたり、時には一緒に筋トレをしたりと、水面下の活動が行われていました。うちの長男と次男も、バーチャル学校の課題の合間を縫って参加しながら、メンバー繋がりを保ち、毎回モチベーションを持ち直している様子で、自宅待機ながらもこんなことはありがたいなと思っていたのですが、つい最近、頼みの綱のコーチが組織の上から仕事をストップさせられたということで、Zoomコールやバーチャルイベントをしてはいけなくなったという事態になったと連絡があったのです。

 

シニアグループ20人くらいが繋がって、今までの水着とプールだけの関係から、生活感を見せ合う様になって別の意味で距離感を縮めていたり、無言で泳いでいることがほとんどの練習と違って、ゴールや状況を言葉にして皆の前で発言するという新しいやりとりも新鮮だわね〜と、私は消してZoomコール中の部屋には入れてもらえませんでしたが(泣)、密かに嬉しく見守っていたので、「それさえも無くなってしまったら、いったい何を支えに生きていったらいいの? うちの子達も、その他のメンバーもさぞかしショックを受けているに違いないわー」と、がっくり落ち込んでしまいました。

そして、ついにこのときが来たと、チーム解散、コミュニティーも解散、パンデミック開けには、水泳が継続不可能・・なんていう最悪のシナリオをイメージしたりしていたわけです。

 

 

が、そんなネガティブなのは私だけでした。

 

 

なんと、次のミーティングの時間になってみると、長男と次男はミーティングに参加していき、「行っても誰もいないでしょ」と思っていたミーティングには、コーチ以外のみんなが集結していたというのです。そして、誰もコーチ業ストップのことは口にせず、年長の子の一人がコーチの代わりに仕切って、ゴールの確認や、一人一人の様子チェック、そして筋トレメニューをこなして、ミーティングを見事にやり終えたそうなのです。

 

何気に、4,5年も見てきているメンバーなので、一応名前や顔、泳ぎっぷりも頭に入っている子供達、、なんと頼もしいことか・・。もう、日本人のおばさんは、感動して泣きそうになりましたよ。こんな、立派なチームに成長していたとは!

 

学校に、プライベートに、習い事に、この1ヶ月に次々にやってきた変化に対応していかなきゃ行けなかったのは大人だけじゃないんだなーと、子供達もこの直面した現実の中で、苦戦しながらも、しかたないことは受け入れて、その中で自分が何が出来るのか、主体的に考えて動く姿を身につけていっているんだなあと感動させられました。きっと、水泳で鍛えられることとは違った何かを鍛えて、培っているに違いないと感じます。

 

そうそう、長男なんかは、反抗期に本格的に突入した様で、家族事情は ”笑えない” ことも多々出てきましたが、なんとかそれもパンデミックのようにいつか終息してくれることを祈る日々です。

娘のトイレトレーニングが終わったら全てがバラ色かと思いきや、待ったなしの新しいチャレンジに、親ポジションもさらに変化して成長しなくちゃいけなさそうです(^_^;