Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

ごぶさたしています

びっくり仰天!! 気づけば1年近くもブログを書いていませんでした。

 

去年の9月から子供の通う学校で仕事を始め、生活に大きな変化が起きて以来ここに戻ってくる心の余裕がなくなっていましたが、夏休みに入ってやっと自分を取り戻し、最後の記事を読み返してみたところ、やっぱり自分の振り乱しっぷりの記録も残しておくものだわーと相変わらず何も考えずにキーボードをさわっております。

 

 

2023年夏、今年も同じことをやっています。

 

長男が水泳レッスンを始めてから8年。長ーい月日がたっていますが、我が家は結局同じことをして夏を過ごしています。泳ぐ子どもの数が3人から4人に増えたり、長男の身長が180センチに達して見下ろされるようになったり、ミートでの私のボランティアの役割がタイマーだったのが売店での売り子に変わったり、こまごました変化はありますが、総力を費やして水泳をさせている我が家のスタイルはまた今年も同じです。

 

前々から薄々と気づいていましたが、うちのキッズは少し(いや、かなり)ユニークだということが分かってきました。

 

普通、15や16になったら、「レースで勝った!」だとか、「タイムが縮んだ!」なんてことを真剣にやらなくなって、どうでもよくなっていく・・・?はずで、実際に9歳をピークに年齢が上がるにつれて競技人口もどんどん減っていくのですが、

不思議なことに、うちのこたちは変わらないのです。 8年前と同じ少年の心のまま、大きくなった今も真剣勝負レースをやりたがります。1番になった時にもらえるリボン、メダル、景品に喜び続けているんです。

 

え?そのずうたいで・・・?と氷のような心を持ち合わせた私は時折立ち止まってしまいたくなりますが、息子たちの情熱が続く限りはサポートしなくてはという方針の夫がいるので、結局スイムタクシー、食堂のおばさんのタスクを中心に夏をすごしております。

 

 

まあ、体力はつくから、肉体労働だってなんだってできるさ! 

 

とか、

 

タイムが伸びなくても立ち向かい続けるメンタルも、人生の旅路で役に立つよ!

 

などと、

 

家族総出で夢みたいなことをやっているよなーとツッコミをいれる自分を納得させる日々です。

 

 

つぶやきのテイストも8年変わってない笑

 

自由と責任とトイレトレーニング

夏休み始まったばかりのころに、長男ととある契約を交わしました。

 

これまで私が最も厳しく言ってきた「モニタータイム」(勉強以外でコンピューターの前にいる時間)のルールを軽々と破り、注意も堂々と無視してくるので、こちらもばかばかしくなり、そっちがその気ならこっちもと覚悟を決め、

 

時々変身する、極道の女モードの真顔で、

 

「わかった。もうママがモニタータイムに口出しするのはおかしいと思ってるよね。ママもおかしいとおもうわ。でも、そうやって自分の自由を主張するなら、その分何か別のところで責任を持つことも示してくれる?」と聞くと、

 

「バイトしていることは十分じゃないの?」

 

と返してきました。

 

確かに、ライフガードの仕事を初め、週に8時間から10時間、スイミングレッスンも受け持って自転車で往復し、まじめに続けている。それは偉い。

 

だがしかし、そのお金を自由に使いつつ、家でもホテルの様にやりたい放題に過ごすのも何かが違う・・・。

 

と悩むこと1分。

 

私の口からとっさに出てきたのは、

 

「じゃあ、自分のスポーツに必要な道具は全部自分で買ってください」

 

 

How dare you!と目を見開いてこっちを見返してきましたが、長男もまけてはおらず、

3秒後、冷静な目で私を睨みながら、

 

「そうしなきゃいけないならそうするしかないだろ」と言い立ち去っていきました。

 

スポーツ道具は、陸上部で使う運動靴(通学にも使うやつ)、スパイク、水泳で使うゴーグル、練習用の水着、試合用の水着と具体的にリストしました。2か月で作るであろう大体のバイト代を計算し、これくらいが妥当かなとつきつけました。

 

これは契約。その代わり私もコンピューター時間関連のことはノータッチです。

 

同じ場所にいた次男と三男も、このクレイジーママと暮らしている限り、どうやらこのステップは避けて通れなそうだと、開拓機関車である兄の作った新たな道を呆然と聞いていた様です。

 

そして、それから、3か月。

 

急に独身貴族になった長男は、自転車で行動範囲も増え、部活や学校、水泳での交友関係での外出も増え、バイト代をあてて優雅に暮らし始めている・・。

 

モニタータイムには口をださないと決めた私も、長男の財布や銀行口座はまったく覗かないものの、「そ、そろそろ、打ち出の小づちにも限界があるのでは?」と心配になってきました。

 

まあでも、親元にいる間に大いに失敗したらいいと夫も言うので、まあ確かに、もし予算が足りなくなったら、セカンドハンドを買うとか、メルカリで探すとか、あるものを修理して我慢するとか、使ってるブランドのランクを下げるとか、週末バイトを探すとかそういうことを教えてあげたらいいわと割り切って、貴族暮らしを観察しておりました。

 

すると、昨日、「ママ、ママ~~!! 練習水着が17ドルだった!!」と嬉しそうに教えてくれました。

 

「おおー、それは今まで買っていたやつよりずっと安いけどなんで?最終セール?」と聞くと、

 

なんとどうやら、水泳着のスタイルを、ハーフパンツタイプから、ブリーフタイプに変えたみたいです。

 

そ、その手があった~。使われる生地が少ない分、値段が安いってことね!

 

前からスタイルチェンジはしようと思ってはいたそうですが、そういうやり繰り手段があったとは私も驚きでした笑

 

なんとか、契約は覚えていて自分なりに工夫している様です。

 

 

うーん、これ何かに似てる。

そう、子育ては「トイレトレーニング」にすべてが詰まっているといっても過言ではないかもしれません。16歳になっても、いつかできるようになると信じて、口を出さず、失敗をも見守る、、、というあの究極の修行、トラストゲームは続く・・・

 

今年も州大会へオタクを送り込む

最近、Swim Mom、書くことがありません。

 

長男入部から7夏目が終わって、気づけば新米が古株になっている。。

最初はやることなすことフレッシュさがあったのにいつのまにか慣れ切ってしまうものです。

 

LCMの州大会参加もあれほど貴重な機会とばかりに家族総出で意気揚々と参加していたはずなのに、今年は、横着をして、「必殺、手分けの術ー」と言うことにして、

 

長男次男の引率、パパ。 

 

三男長女と留守番、私。

 

もー、これでいいわー。いってらっしゃーいと丸投げです。

 

この役割分担が最適なのは、

 

夫が引率だと、

3時間の道のりを覚えていて地図も見ず、迷わずに運転できる。(わたしはナビを使っても迷うことがある)

 

ごはんもローカルのスーパーで調達して食べさせることができる(パパの好みと息子たちの好みが近い)

 

空いた時間、待ち時間に仕事もできる

 

タイマーボランティアが大好き

 

ね。私はもう不要なんですよー。

 

なので、今週末の州大会の全日程、4日間ほど家族は二か所に分かれそれぞれ暮らしています。

 

アプリで確認できるタイムだけを見て応援するのはなんとも味気ないのですが、

15歳と13歳、パパとの3人旅もまたそれはそれで意義深いかもしれないと思い、潔く(?)送り出しました。

 

 

それにしても、今更ですが、競泳ワールドというのは特殊な世界。

一番多い年齢層は9-10才で、それ以降はだんだんと競技人口が減ってきます。

15歳以上なんて13-14歳のグループの4分の1くらいになってしまいます。

 

ある程度早く泳げるようになったら、その後の1秒や2秒縮める為に、練習に時間とエネルギーを費やすという割に合わない作業をやるかどうか、誰でも疑問に思うはずです。

普通は。途中スランプだって、他のスポーツの誘惑だって、ある。

水泳で奨学金をもらえる子なんて、ごくごくわずかです。

 

なので、それ以降も続ける子たちと言うのは、

 

 

そう、オタク。

 

 

うちの子たちは、オタクの性分だということです。

 

更に、ミートでの待ち時間は、ルービックスキューブをひたすらやっているのでダブルオタク。

 

朝練をして、夕錬をして、貴重な週末を大会にあて、スランプでタイムが落ちて周りにかっこつかなくても、やり続ける・・・。はたから見たら、親が無理やりさせているように見えていて、可哀そうな子供時代と見えるかもしれません。過酷な軍隊のような生活を強要されている悲惨な人たちに見えるかもしれません。

 

が、その喜びは、やっている本人たちにしかわからない・・・

 

ものですよね。どの世界も。

 

 

オタクの気持ちを分かっている夫としても、本人たちが納得して没頭してやっている分には応援したらいいと思っているようで、しかも、そのエネルギーをふさわしいところに送り込まないのはまずいとも思っている様です。

 

 

正直、いったい何の意味があるのかわからない世界に家族みんなで迷い込んで、誰もブレーキをかけられないでいる感はあります。

 

ですが、親としてサポートできる期間も限られているわけだし、オタクだろうがなんだろうが、どうせなら徹底的にやるかーと、子供たちと一緒に狂気の世界にまた1年飛び込もうとしているところです。

 

やりたい人がやったらよくて、誰にでも勧められる世界ではない・・というのは確かなので、思いっきり飛び込む熱い部分と、いつでもやめてOKという冷静な部分のバランス感覚の舵取りが主な仕事になりそうです。

 

 

 

800フリーの舞台裏

競泳の大会で長距離種目を泳ぐということはとても贅沢なことです。

 

400、800、1500メートル自由形は、いったい今自分は何回目のターンをしたのかということを忘れてしまわないように、タイマーに加え、水の中に週数のサインを出してくれるカウンターを確保して参加しないといけないからです。

 

いつもは、長男と次男は交代でカウンターをしあうのですが、なんと今回は長男が風邪でダウンしていたので、次男が800自由形(フリー)を泳ぐために、直前になって誰がカウンターをするのかという問題が浮上しました。

 

夫は仕事と娘の相手、夕飯の準備というミッションが決まっていたので、残るは一人しかいません。

 

そう、三男です。

 

その日の朝、「今日は学校から帰ったら兄ちゃんのカウンターよろしくね。タイマーはママがするから」と言っておいたはずだったのですが、帰宅後の三男はせっかく学校から解放されゲームができる幸せの放課後タイムになぜ兄貴のために時間をさかないといけないのだ!しかも、やったことないし!というモードで全く協力的ではありません。

 

こういうモードの三男を説得するのは本当に大変で、この瞬間半分諦めつつもありとあらゆる手段で頼んでいたら、寝込んでいたはずの長男が、応戦してきました。

 

ベッドの上から、「簡単だから!頼む!」「カウンターがいないと泳げない!」「8回サインを出すだけ!」などと、三男をなだめているではないですか。

 

自分も参加してパフォーマンスをしたかったところを、熱が出てそれがかなわず悔しい思いをしていたのにも関わらず、次男のために応援している長男をみて驚きました。

いつもは、Me Me Me で競争して自分が良い成績を出すこと、勝つことに執着する子ですが、なんと他者の為に一肌脱いでいる・・・。うるうるときました。

 

そして、なんと、私が説得しても絶対協力しない三男が、むすっとした顔をしながらも

靴下をはき行く支度をし始めたのです。こんな些細なことですが、普段の様子を見ている私にとっては、今目の前で起きていることが奇跡かなにかに見えました。

 

そして、三男の気が変わらないうちに、急いで車に乗り、すでにワームアップで会場に行っていた次男のもとへ急ぎました。

 

すると、なんと、次男はチームメイトにカウンターを頼んでいたのです。

 

「え~!あんた、タイマーとカウンターがいるって言ってたじゃない!!」

「どんな苦労して三男を連れてきたと思ってるの!!!」と爆発する私より先に、三男の目から涙が噴出し、それをなだめていたらあっという間に次男が泳ぐ時間になりました。

 

それでも、意地悪カーさんは、泳ぐ直前の次男に、「もう、大変だったんだからね。」とちくっとだけ言い、彼はスタート。

 

ストップウォッチを持ちながら、間近で次男が50メートルのプールを8往復している様子を見て、

 

こういうすったもんだドラマは一人の子供が泳ぐ舞台裏にどのくらい存在するだろうかと思いをはせてみると、たかが競泳、されど競泳だなーとしみじみ。

 

体力をつけること、良いタイムを作ることだけでなく、こういう舞台裏でのドラマの中で一人一人が成長すること、自分の役の中でできることを精一杯やること、などなどの

おまけがたくさんあるともます。

 

 

そして、次男は華麗に10分を切って州大会の基準をクリアし、家族の応援に報いていました。

 

もちろん、帰りの車の中でドラマの詳細と、それから長男が応援してくれたこと、三男がゲームの時間を割いて来てくれたこと、パパが夕飯を作ってるからママがタイマーに来れたこと、妹も駄々をこねないでちゃんと待っていてくれていることを言って聞かせました。

 

 

やれやれでしたが、今回のトラブルメーカー次男、パパが作ったチキン焼きを食べ、「とーちゃん、うまい!」と親指を立てていたのでよしとしました。

 

長男、ライフガードに

長男、ついにライフガードの仕事をはじめることになりました。

 

行きつけのプールがあるジムでは、職員やワーカーは全てワクチンを接種している証明が必要ということで、

 

息子「ライフガードしたいからワクチン打つ」

 

私「働きたい気持ちはわかるけど、ワクチン義務はパパとママの意に反するから運転しないし、サインもしない。」

 

という親子喧嘩をなんどとなく繰り返しながら我慢させていましたが、

 

なんと、別のプールで職が見つかりました。ワクチン証明も不要でかつ自転車で通える場所です。

 

さいころから、ライフガードの働く姿を見ながら育ってきたので、いつかは俺もと思っていた様ですが、ついにその日が来たのが信じられないようで、ウキウキしています。

 

といっても赤いシャツに赤いパンツ、赤い浮袋をもち、サングラスと帽子をかぶってジーっと椅子に座っている仕事・・。「あー、プールで遊びたい」と思っても仕事だからできません笑

 

親バカですが、きっと職場では重宝する人材だと思うので、「思いっきり働いて役に立って、お金を作って自分で自分のもの買ってくださーい!!!」と私もハッピーです。

 

というような話をしながら、次男を練習に送る車の中で、

 

「君も早く働きたいでしょ。2年後、兄ちゃんと同じようにライフガードしたいの?」

 

と聞くと、

 

「僕は競泳で稼ぎたい」

 

とボソッと返してきました。

 

静かに考えていることが怖いわねと思いつつ、

 

「君ならできそうな気がするよ」とボソッと答えておきました。

 

 

 

さーてさて、兄貴のいない夏がすぐそこです。笑

 

我が家の儀式 

昨日、とある妹からメッセージをもらい、「ブログ見てるよ!」と聞いて嬉しくなったので張り切って日記を書くことにします笑

 

その妹は今妊婦さん真っ只中。やけにおなかがすいたり、体質が変わったりあれほど神秘的で動物的な時代はなかったなあと懐かしくなります。


 

そんなわけで、少し偉そうにアドバイス系で!

 

 

と思ったのですが、妊娠中も、新生児育児中も、、、どんなに探ってもはっきりした記憶が出てこない・・。なんとかその時その時を生きていたからかな。。

なので、その時代は大きくとばしてしまいますが、

 

 

子育てで役立っている我が家の儀式を2つ紹介させてもらいます。

 

どちらも最初は、「いいかもね、やってみよーやー」と気軽にスタートしたものですが、今では宗教儀式並みに、絶対に欠かしてはいけない、もっとも優先順位高い儀式となっています。

 

 

それは何かというと、

 

 

その1    ムービーナイト

 

土曜日の夜は、必ず家族そろって映画を見ることにしています。

8年くらいは続けているのかな。特徴は、毎週選ぶ人を順番で決めているというところ。一つの画面で映画を見るので、何にするか喧嘩にならないようにということで、誰もが独断で選べる日が回ってくるようになっています。大人も好きなものを思い切りチョイスできるので、自動的にジャンルが広がるのもおすすめポイント。子供の映画からクラシックまで何でも来るのですが、それを「たとえ興味なくてもつべこべ言わずに見る」というのが鉄則。小さいころから続けていると、「そういうものだ」としみ込んでいて私たちが何を選んでも大人しく見ています。それに、いつの間にか子供たち側からのチョイスも、ポケモンムービーだったところから、ロッキーだの、バックトゥザフューチャーだの、ゴーストバスターズだの、段々と広がってきて、きわどいシーンや、考えさせられるトピックも共有できるようになるというのが、たかがムービーナイト、されどムービーナイトの力だと感じています。

 

 

 その2。    二人りきりデート 

 

片方の親と、子供一人の組み合わせで月に一回デートに行くという、これまた普通のことですが、今月はパパと長男というスケジュールだとしたら必ずどこかで、時間をこじ開けて1時間でも良いので出かけることになっています。そこらへんのドーナツ屋に行く場合もあるし、新しいカフェを開拓する場合もありますが、その時だけはその子供の気分でリクエストを聞くというのがポイントです。

 

これを続けていてよかったなあと思うのは、同じ親との組み合わせは6か月に1回まわって来るようになっていて、どんなに気まずい組み合わせでも必ず行くものですと反抗期真っ盛りの子を、「今日は君の日だから」ということでなんとか連れ出せるというところ。無言デートだったとしてもです汗

 

あとは、親側の都合ですが、「あれ食べたい!」となった時に、「デートで行こう!」とすることができます・・。

 

 

 

何気ない家族のイベントではありますが、「緊急ではないけど重要」に位置するイベントをスケジュール化して必ず決行すると仕組んでしまうと、のちのち特に思春期で威力を発揮するなあと感じています。

 

 

初めての子を身ごもっている妹にとってはかなり遠い先のアドバイスだったかもしれませんが、とっさの思いつきなので、ひとまず頭の片隅にでも置いておいてくれたらと。

 

 

さて、今日もムービーナイトの日で、夫チョイス、

 

タイトルは、、ふむふむ、、、

 

「The hunt for Red October」ですって。




どれどれ。

 

 

 

なんじゃこりゃー。

 

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も、もちろん、ちゃんと見ますよ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次男のすごいところ

昨日、午後7時半、我が家ではこんなことが起きていました。

 

練習を終えた長男と次男の迎えから車で帰ってくると、家の駐車スペースで

三男と娘がチョークで絵を描いて遊んでいました。

 

広々とした場所に絵を描くのは楽しかったのでしょう、「おーい、どいて~」と言ってもどかない。ゆっくり車でじりじりと近づいても、絵を描き続けている。

 

こういう場合、だいたいこのくらいで、堪忍袋の緒がめちゃ細い長男が助手席から、啖呵を切って強制終了となるのですが今回もお決まりのパターンでした。

ギリギリまで自分の存在をアピールしようとするリスクテイカーな三男に対して、長男は絶対にそれはさせたくない、でも見苦しい言動もできるだけとりたくない、という感じで、怒ったまま、スタスタと家に入っていきました。よくあるパターンなので、私は、「言葉は荒かったものの手や足を出したわけではない、あれでもグッと我慢しているに違いない、三男も(今回は)口答えはしてはいなかったようなのでましなほうかなやれやれ」と思いながら、しばらく車で息ついておりました。

 

すると、後部座席で次男が同じように、冷めた目つきをして座ったままでいることに気づきました。

 

私が、「きみはこういうとき平然としてるよね」と聞くと、

 

次男、「怒ると疲れるし、それに対して言い返されるのも疲れるからやめてるだけ。ほんとは、イライラしたし蹴り飛ばしてやりたいとも思ったけど」

と返してきました。

 

4人くらい育ててみると、悟りを開いている子供が1人ぐらい出てくるものです笑

 

13歳ですが、「生まれ変わりの回数1番多いよねたぶん。」と思ってしまうことが多々ある次男。

 

喜怒哀楽が激しく分かりやすい兄の直後ろで、何を悟って生きてきたのでしょうか。笑

 

この辺の感情コントロールは、生まれながらの環境のお陰か、うまいよね・・。このこのこういう性格のお陰でうちの3兄弟はなんとかまとまっているのよね、とよくぞ生まれてきたと思います。

 

かといって、じゃあこの子が心配ないかと言ったらそうではないんですけどね。

例えば、少しお使いに行ってこれ買ってきて!というような頼みや、お皿ちゃちゃっと洗っといて!というタスクに対しての耐性は、ものすごく弱く

そういう細かいことを考えただけでストレスを抱えてしまう子でもあるという。

 

逆に、そういうことへの耐性、新しいことに適応するのは長男と三男が強い。

 

人間1面だけではないなあと、子供たちから学んでいます。

 

他人も自分も、弱い面は大目に見て、思わず感心しちゃう部分に虫眼鏡を当てて

付き合っていきたいものです。

 

 

ほんじつも、だらだらした文章であしからず。