Swim Mom 日記

くまもと出身、アメリカ東部在住。水泳好きな息子たちのおかげで競泳ワールドを覗いています。

トレジョで戦士に遭遇

夏休みがようやく終わり、今日から息子たちの学校が始まりました。

長男は9年生で高校へ、次男は7年生で中学校へ、三男は5年生で小学校へとそれぞれ向かいました。明日から娘も小学校内でやってくれている幼稚園プログラムへ半日登校できることになったので、長男出産以来15年目ぶりに私は身軽?となりそうです。

 

学校は結局、マスク必須。

一日中暑い中マスクつけて、脳に酸素が行かないし息苦しいし、家でホームスクールでもよいよーと言ってみましたが、みな、勢いよく飛び出していきました。当然ですよね、クラスメイトに会ったり、先生に会ったり、飢えていたようです。もうリモートスクールは飽きたー!という様子です。

ということで、せめてつけて楽しい気持ちになるように、寿司の柄、魚の柄、モンスターの柄などなど、マスクを手作りしてみたら、意外につけて行ってくれました。

年頃の息子たちに手作りのものを身に着けてもらうチャンスって、どう考えても他に思いつかないので、この意味の分からないマスク世界も捉えよう?ということで送り出しました。

 

 

 

話は飛んで、今朝、みんなを送り出した後にお弁当の材料を見繕いに買い物に行きました。いつものトレダジョーズに1週間ぶりに入店し、趣味となっている人間観察をしながら「あのひとは何でマスクをつけているのだろう、あっちのひとは何でつけていないんだろう、おや、あごにマスクを着けている人はなんなんだ? 我慢の限界かしら?」などと、思考を流しながら同時進行でカートに食品を入れておりましたところ、冷凍のシュウマイ、チキン味にしようかビーフ味にしようか迷っていた私(マスクなし)の横で、店員(マスクあり)におじいさん(マスクなし)がおもむろに話しかけていました。地獄耳の私は、おじいさんがワクチンの話をしていることにすぐに気が付き、ふと横を見てみると、目が合った私の方にも寄ってきて、「あんた、ワクチンうけたのか?」と指を注射針のジェスチャーにして話しかけてきました。「え?」(そんなデリケートな話、他のお客さんも見ているのにYes, No言えないけども・・)と困惑していると、すかさず、「2回はもうしかたない、でも、3回目は絶対だめだ。あれは危ないんだ」と、私の目をのぞき込んで渾身の一言を発してきました。

 

そ、そ、そんなこと知ってるよ。と思いつつ、周りの目が気になってしまった私は、何も言えずにおじいさんを見つめ返していたら、奥さんらしき女性が、「あんた、もうたいがいにしなさい」とおじいさんと連れだって言ってしまいました。後姿を追っていると、おじいさんはエンジン全開で懲りずに他の客にも同じことをしていました。

 

特に口論をしている様子はありませんでしたが、言われていた人たちはきっと「頭がおかしいじーさん。いかれたじーさん。」などと思っていたんじゃないかと思います。

 

コロナを終わらせるためにワクチンがあって、ワクチンを打つことでコロナを終わらせたい、危険なウイルスにかかって重症化しないようにワクチンは打つものと思って買い物している人たちにいきなりそんなこと言っても煙たがれてしまうだけだし、ましてや反対意見を言われて口論に発展してしまうリスクだってある。

 

そんなこと言ったって無駄だよ、おじいさん。私だってやってみた。大事な身内や友人に危険性を訴えてみたよ。でも、全部玉砕。かえって大きな溝ができてしまった。そんなことになるくらいなら、もう黙っていた方が良いんだって。と、おじいさんの後姿を見ながら、そんな風に思ってました。

 

でも、そのあと店を出て、家に帰って、時間がたつほどに、じわじわとおじいさんの言葉、無駄だと思えるような行動を思い出して涙がでそうな気持ちになりました。

 

腰が曲がったおじいさん。おばあさんにたしなめられてるのにやめないおじいさん。

なんの利害関係もない相手にわざわざ話しかけてくれた。誰からお金もらうわけでもなく、指示されるわけでもなく、脅されてるわけでもなく、何かを意図しているわけでもなく、ただ純粋に、おじいさんの心だけに突き動かされての行動だったんですよね。

 

もちろん、どこかからの情報を得たからとのことだと思うし、おじいさんが得ている情報が果たして確実なものなのか、何かに騙されて話しているだけだと思う人もいると思います。それは誰もわからない。ニュースがすべて正しくて事実なのか、ニュースはおかしいという人が間違っているのか。これはどちら側も同じつつきあい。

 

だから埒が明かない。でもじゃあしかたないから、無難にやりすごす?

それも違う。

 

今日おじいさんに「ありがとう」と言えなかった分、もう一回勇気を出してみたいという気持ちになりました。

 

そろそろここでもオブラートにつつんだ書き方をやめて、嫌われ覚悟で日記を続けて行こうと思います。

 

お分かりの様にわたしもおじいさんと同じ意見ですが、ワクチン肯定派でワクチンを打った人たちだって、人の命を守りたい、救いたい、早く世界を元に戻したい。今は我慢してでも、これからの未来の為に我慢しようという考えが根本にあるってわかるからこそ、わたしと一体何が違うんだろうと頭が爆発しそうになります。同じく平和を願って、子供たちの幸せを願って、会いたいと思ってて。

 

同じなんですよ。ほんとうは。

 

「どんな世界で生きたいのか」これもきっと同じ。だれだって、マスクしたくないし、得体のしれない注射したくないし、ずっと家にいたり、行動制限されたりしたくない。会いたい人に会いに行きたい。

 

じゃあ、違いは何なのか。

 

それは、

「コロナが終わりました」「もとにもどっていいですよ」と言われてから、

国が、テレビが、世間が良いよーと言うのを待ってからその世界で生きようと思っているのか、

 

 

誰が何と言おうと今から私はその世界で生きるのです。いや、もう生きちゃっています。なのか、

 

 

ここ。

 

私が生まれて、死ぬまで、命をもらっている時間、権利、自由、それを制限されるのなんて悔しいよ。

 

いやいやそれは制限しようとしているのではなく、安全を確保するためだって?国民のためだって?世界の為だって?科学だから? 

 

確かにその通り。誰もが安全な世界を願っています。その為にやることは正義です。

でもじゃあこのあともずっと、誰かがOKサイン出すまで、与えられた対策に従う?決まりになったらワクチン毎年うつの? ずっと家にいろと言われたらいるの?

 

ハイハイ商法にしか見えないのは私だけ?

 

 

そりゃね、子供4人育ててるとさ、ルールに従わない人がいたらめんどくさいよ。

自然に任せてみんなちゃんとした行動をとるって保証はないよ。

でも、よーく話したら分かる。真摯に伝えたら伝わる。「それは困る」「それをしてくれたら助かる」ってストレートに向き合ったら返してくれる。

 

全部強制しなくても、子供自らの力で現状を良くしようとするんだとこの目で見てきたよ。困ったことがあったら、その時その時、正直に、必要なことを頼めばいい。ごまかしたり、隠したり、押し付けたりしなくても大丈夫。怖がらないで、目の前の現実をみながら一歩一歩。ちゃんと道は出来ていく。

 

 

 

今日は、おじいちゃんの影響でこんな日記になってしまいました。

 いったい誰に語り掛けているのか、わかりませんね。たぶん自分に言い聞かせているだけです。

 

 

気分が悪くなってしまった方がいたらごめんなさい。